針ノ木雪渓(1999年5月22〜23日)
メンバー 王様、MR

5/22
 新宿発の急行アルプスが一時間遅れで出発したため、3時間ほどしか眠れぬまま、信濃大町に着いた。後立山連峰はまだ豊富な残雪に輝いている。今日も快晴だ。
 扇沢で兼用靴を履き、テントの入ったザックにスキーをくくりつけて、歩き出す。ツライ。大沢小屋まで2時間。途中、おいしい湧き水が出ていたので、2.5リットル背負う。メチャツライ。小屋を過ぎれば、雪渓の末端だ。シールを着けて登る。アツイ。Tシャツになる。顔は日焼け止めをたっぷりつけて、志村ケンのバカ殿伏態だ。雪渓の半ばを過ぎると傾斜が急で、またスキーをくくりつける。ウルトラ、スーパー、ツライ。休む度にザックの上にノビてしまう。雪渓歩き3時間で峠に到着。そこにテントを張って、針ノ木岳へむかう。山頂からは、見える山はすべて見えた。ここは北アルプスのど真ん中だから、非常に良い展望台だ。眼前の剣、立山を見ながら、鑓温泉のMOさんに電話する。通じた。



5/23
 翌日もこれまた良い天気で、今シーズンは全く天気には恵まれた。蓮華岳ヘピストン。この山はなだらかで、雲上散歩という感じだ。山頂でのんびりとしてから峠に戻り、テントを片づけいよいよ滑降だ。
 まだ8時前だから、滑り下るのは私だけ。大勢が登ってくる。気合いを入れて、カッコイイ滑りを披露してしまった。アア、ウレシ。針ノ木山頂直下から落ちている雪渓も魅力的な斜面である。来年はこれを滑ろうか。
 アッという間に大沢小屋に着いてしまった。ここからまた2時間、板を担いで降りてきた。重荷は辛いには違いないが、新緑の下、気分は晴れやかであった。



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