四阿山（１９９９年９月１２日） メンバー　王様、ＦＳ

鳥居峠には、「ズラとダンベの境」という不必要にデカイ看板かおる。それを横目になだらかな山道を行く。笹と落葉松の綺麗な高原だ。的岩山を捲いて、上州古道を辿って尾根に上がる、足下にマツムシソウが出てきた。広大な眺望も素晴らしい。山道は､そんなに急ではない。四阿山は、遠くから見ると、大きな浅間山の北に、根子岳を従えてきれいな三角形でなだらかに独立している。 　ゆっくりと登れば、マツムシソウがあちこちに見える｡全く秋の始まりなのだ。 　私は、山スキーで二度この山に登っているが、無雪期もよい。スケールが大きく、のびやかで眺望が良く、花も美しい。これは良い山だ。 　山頂直下になって、菅平からの登山者が増える。細長い山頂に着いたら、凄い数のジジババ。さすが百名山だ。パルコールスキー場からやって来る人が多い。 　ここで百名山信者に､一言いっておく。 百名山の前に「深田」と言う名を付けるなら、深田久弥が辿った道を、季節も道程も忠実に辿って見ろってんだ。趣味で楽して、何か面白い！ 　混雑した山頂を､鳥居峠に向けて下る。途端に、また静かな山道になった。