展望抜群、噴煙モクモクの浅間山(2001年9月24日)
メンバー 王様、FS、MR、MY、ON


 浅間山は、何処から見ても大きい、存在感のある山だ。 しかし、火山活動で、入山規制されている。一昨年は、黒斑山から眺め、今年は鼻曲山から眺めた。眺めるだけで、山頂まで行けるとは思っていなかった。
 前日、沢に入ることが出来なくて、日程に余裕が出来たので何処に登ろうか考えた。昨日から最高の天気なので、見晴らしの良い所へ登ってみよう。入山規制の範囲が狭められたらしいので、浅間山へ行ってみることにした。
 峰の茶屋の駐車場は、車で一杯だった。登山届のボックスをあけて見ると、計画書には「峰の茶屋→山頂」などと平気で書いてある。皆、50代の高年者だ。
 峰の茶屋にある東大地震研究所の瀟洒な建物の前を、登山道は緩やかに登ってゆく。樹林帯の爽やかな、歩きやすい道だ。
 小浅間との鞍部に出ると、「ここから先は入山禁止」の立て札がある。ただそれだけ。
 それからすぐに、樹林は無くなる。ザラザラの砂地の登山道が、まっすぐ山頂へ向かっている。全く真っ直ぐの登りだ。丈の低い草が黄色や赤く色づいている。虎の背中を登っているような感じ。登るほどに広大な景色が広がる。秩父連山の上には、真っ白な富士も頭を出してくる。
 登山道は、ブルドーザーで造ったように広く、緩やかだ。無風、快晴。山頂付近だけ噴煙が薄白く立ち上っている。
 東前掛山の下から、右にトラバースしながら狭い砂ザクザクの道を行く。東前掛山と山頂との鞍部からゴロゴロの石の道。どういう訳か赤ペンキの○マークがついていた。
 山頂に着くと目の前に大きな噴火口が出現する。内側は垂直の壁が、数十メートルも落下し、あちこちからガスが吹き出している。恐ろしい光景だ。無風で噴煙は、真っ直ぐ立ち上る。
 山頂からの眺めは、素晴らしかった。筑波山も確認できた。
 山頂には、大勢の高年登山者がいた。噴火口のすぐそばで、バーナーを出して、お湯を沸かしながら昼飯を食べているグループがいる。それが一つ二つではない。硫黄の匂いが流れて来たりするのに、ニコニコ笑って休んでいる姿は、良い度胸というか、無神経というか、一緒に居たく無かった。
 足元で火山活動が続いているかと思うと、気持ちが落着かないので、草々に下山する。しばらく下りて、草が生えている辺りで大休止。のんびり休むことが出来た。
 あとは、砂道を駆けるように下りてきた。 登りは三時間半。下りは沢山休んだから正確ではないが、二時間はかからないだろう。


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