知西別岳(2009年)
メンバー、(L)ON、王様、FS、MC


 自然とみどりの村キャンプ場は、とても快適だった。ゆっくり寝ていれば良いのだが、4時過ぎには明るくなる。寝てられない。今日も快晴。ゆっくり朝食を摂り、羅臼に戻る。知床横断道路が開く10時まで時間をつぶす。羅臼国後展望台に登り、文字通りの景色を楽しむ。

5月4日
 見返り峠(10:30)〜羅臼湖(11:35)〜知西別岳山頂(13:10〜13:30)〜羅臼湖(14:00)〜見返り峠(14:50)

 熊ノ湯のゲート前に並んでいた車列は、ゲートが開くと一斉に走り出す。見返り峠の夏道より少し手前の路肩に駐車すると、後から何台か停まった。皆、知西別岳へ向かうようだ。スペースがないので何台か上の方に移動していった。そちらの方が正解で近道なのだ。我々は少し距離が長い。
 15時半には道路が閉鎖されるので、なにか忙しい気分で出発する。
 見返り峠からなだらかなアップダウンがあって1時間で羅臼湖に着く。湖は融けかかって色が変わり始めている。ここからの眺めは、尾瀬と至仏山のようだ。知西別岳は高く遠い。既に11時半を過ぎてるので、今日は山頂まで行けないと思われる。
 前方には沢山のスキーヤーがいる。スタートは皆同じだから、コース取りが良いのだろう。5年前は、我々4人だけの貸し切りだった。
 羅臼湖を過ぎて、知西別岳の登りにかかると、先は長いし、暑さは暑し、最後は見上げるような急斜面で、やはり途中で引き返して来ることになるのだろうと思い、13時を下山の時間に決めて登り出す。
 追い越した人が言う。「15時半からは車を入れないというだけで、入っている車は出て行くまで待つしかないだろう」!!
 これで気分が楽になって、下山時間を13時半までのばして、ガシガシと登る。最後の急斜面はスキーを担いで登った。山頂には意外に早く13時10分着。山頂からの眺めは今日も素晴らしかった。遠音別岳の特異な山頂、振り返って堂々たる羅臼岳、両側の海。こんなに幸せが続いてもいいのだろうか。それにしても若者はほとんどいなかったようだ。元気な老人が多かったように見受けられた。
 滑りは最高。羅臼湖に向かって、急斜面をガンガン滑る。時間に追われている気がして、とにかく休まず滑りまくる。
 羅臼湖からのアップダウンも満たされた気分で楽しかった。結局、山頂から1時間しかかからなかった。

 今日の泊まりは、木下小屋だ。
 ウトロに下りて、食料を買い込む。ウトロは良い市場がない。美味しい魚を仕入れようと思ったが、道の駅の案内に紹介された店も5年前にも行った店で商品が貧弱でがっかりだ。やはり魚は羅臼の道の駅に限る。それでも食料と酒を大量に買い込んで、木下小屋に向かった。途中で知床五湖に向かい、明日登る羅臼岳へのルートを確認した。
 木下小屋は、岩尾別温泉「ホテル地の崖」の裏にあって、車で乗り付けられる。小屋に行くと青年がいた。この人は客のようだ。中に誰もいないので、奥の風呂の方に行くと入浴しようとしている人がいる。ご主人は?と聞くと、私です、という。予約していた旨を言うと受付をしてくれた。もう少し遅いと20〜30分は待たなければならないところだった。
 宿泊は、九州から来た青年1人と我々だけ。好きなところを使って良いというので、2階に陣取った。この小屋の良いところは、露天風呂があるということだ。湯船が3つ。透明な湯で適温、他に人もいなくて非常に快適だった。


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